国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(お知らせ)三重大学国際忍者研究センター『忍者学講義』(中央公論新社)が刊行されました

2020年02月17日

国際忍者研究センターの高尾です。2020年2月、三重大学国際忍者研究センター『忍者学講義』(中央公論新社)が刊行されましたので、ご案内します。この書籍は、『読売新聞』伊賀版・三重版連載中の三重大学教職員による原稿(「三重大発!忍び学でござる」)を、一冊にまとめたものです。
「忍者学」を提唱している三重大学内部の者でさえも、文理多方面にわたり、かつ専門的な忍者学を、すべて理解するということは難しいものです。三重大学の忍者学の基本がこの一冊に詰まっています。とても便利な書籍です。
もちろん、三重大学の「忍者学」は、ほかの通常の「学」と較べて、体系立ったものではなく、忍者を扱った諸分野をひとつにまとめて「忍者学」と総称しているに過ぎません。だから「忍者研究フィールド」と表現したほうが正確かもしれません。しかし、「学問の蛸壺化」が指摘されている昨今、忍者ということを軸に、違う分野の研究者が集まって共同研究するという意義は小さくないものと思います。2月22日には『三重大学発! 忍び学でござる』という刊行記念シンポジウムも開催されます。
是非ご高覧頂ければと存じます。写真は三重大学生協に設置していただいた『忍者学講義』のコーナーです。許可を得て掲載しております。(高尾善希)