国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)集え!文学のすきな者よ 忍者学を学ぶ忍者が紹介いたす文学作品とは?(院生 凛)

2020年06月30日

 みな、こんにちはじゃ。拙者、徳川家康と服部半蔵忍者隊、軽業の凛じゃ!だんだん暑くなってまいったの。そんななか、前回も話したとおり、いよいよ我が隊も名古屋城への出陣を再開いたしたゆえ、その模様をお伝えいたそう。
 拙者は6月20日(土)に出陣いたしたわけなのじゃが、おもったより城は多くの客人でにぎわっておった。もちろん、まだ油断はならぬゆえ、我らもそーしゃるでぃすたんすを取りながらのおもてなしではござったが、この短期間でここまでこられたのも、日の本の民がぐっと、こらえてくれたおかげじゃとおもっておる。

 さて、ひさしぶりに再会する客人も多くおったが、みなが一様にもうしたことがござる。それがこちらじゃ。

 「自粛期間中、忍波伝をみていました!とてもおもしろかったです!」

 左様。我ら徳川家康と服部半蔵忍者隊は、自粛期間中は名古屋城への出陣はままならなかったものの、館から「忍波伝」という忍波戦をツイッターにて生配信していたわけなのじゃ。
 隊の面々がそれぞれの持ち味でたくさんの企画をやっておったが、拙者は、くずし字を以て文学をよむという「くずし字のすゝめ」をやっておった。これは実は、吉丸せんせいと高尾せんせいの影響がおおきかったわけなのじゃ。
 拙者は昨年、文学のたのしさをあらためて吉丸せんせいから学び、ずっとみなと、それを共有したいとおもっておった。そして、高尾せんせいからくずし字を学ぶことで、拙者のなかに新たな知識の風が吹き込んでまいったのじゃ。
 ゆえに、これらを組み合わせたこの企画は、すべてあわせ20本に及びもうしたが、ほんにたのしい刻をみなとすごすことができもうした。

 凛の「忍波伝」過去動画のまとめはこちらじゃ。
 https://twitter.com/i/events/1274969760761958400

 <紹介作品一部>
 永井荷風『女中のはなし』
 宮沢賢治『オツベルと象』
 田山花袋『時子』
 坂口安吾『堕落論』
 太宰治『人間失格』
 中島敦『かめれおん日記』
 梶井基次郎『檸檬』

 そして、これにておわりではござらん!拙者、「勝手に忍波伝」と称し、今後とも文学をみなに紹介いたす忍波戦をつづけてまいる。よりいっそう、みなと深く、文学の世界に踏みこんでまいりたい。
 文学がすきなそこのお主、拙者の忍波伝、一度みてはゆかぬか?(院生 凛記)