国際忍者研究センター

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(学生通信)映画レビュー㉓「くノいち服部七変化 服部紗織」<2009年、監督:BNS>(院生 郷原匠)

2020年12月07日

 今回は番外編です。2009年に製作された「くのいち服部七変化」という作品を紹介します。映画ではないですが、プライムビデオで「くノ一」と検索したら挙がってきて、なんだか面白そうだったのでご紹介します。

 声優の服部紗織さんという方のイメージビデオらしく、作品を見る限り、お色気ムンムンのグラビア動画であることが分かりました。①金遁の術、②火遁の術、③木遁の術、④天遁の術、⑤身代わりの術、⑥水遁の術、⑦人遁の術、の7つのレパートリーに分かれており、それぞれに対応した忍者服や水着を着て、しっかりと撮影に臨まれています。

 例えば水遁の術では、水着を着た服部さんが風呂場の中で楽しんでいる様子が撮影されており、火遁の術では、赤っぽい忍者衣装を着て、「忍者的玉子焼き」という謎の食べ物を調理していました。どうでもいいですが、玉子焼きは非常に上手く出来上がっており、服部さんの料理上手な姿を垣間見ることができました。

 ただGoogleで「服部紗織」と検索してもそんなにヒットしてこないので、もしかしたら今はもう芸能界を引退されているのかもしれません。しかしこのように、くノ一に扮してグラビア撮影を行い、一つの作品を残したことは、忍者界にとって非常に喜ばしいことです。永遠の忍者アイドルとして、これからも語り継がれていくことでしょう。

 くノ一をエロの象徴として結びつけることは、今や常套手段であります。賛否両論ありますが、一定層の男性ファンを獲得できることは確かでしょう。くノ一が実際に日本史上に実在したかどうかは断定できないですが、フィクションの忍者として、無限の可能性を秘めていることは間違いありません。

 動画の最後に服部さんは「私を通して忍者に興味を持ってくれる人が増えると嬉しいです!」とおっしゃっていましたが、私も同意見です。くノ一を通して忍者に興味を持つ人が増えることを期待しています。

 以上で今回のレビューを終わります。次回は「くノ一関ケ原」(2010年、監督:かわさきひろゆき)をレビューしたいと思います!(院生 郷原記)