国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

ブログ

 

(学生通信)映画レビュー⑮「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャーTHE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」<2016年、監督:中澤祥次郎>(院生 郷原匠)

2020年10月14日

 本日紹介する映画は、2016年に公開された「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャーTHE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」という映画です。監督の中澤祥次郎氏は、特撮テレビドラマ作品の監督として知られ、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズなど多くの作品を手がけています。

 プライムビデオによる平均評価は、★5中、★3つ半となかなかの高評価でした。レビューは3件と少ないですが、「ドタバタしていて爽快」「二大戦隊のコンビネーションは見ごたえがある」「悪役の南海キャンディーズ山ちゃんがオシャレ」といったような、肯定的なレビューが多くとても安心しました。

 伝説の忍者に会えるという「夢の忍者ランド」に訪れるため、ニンニンジャー達はある列車に乗っていました。しかしその列車の中で、仲間達が次々と不審な失踪を遂げます。実はニンニンジャー達が乗っていた列車は、妖怪ワニュウドウ(小杉十郎太)が操る妖怪列車だったのです。そんな窮地を救ったのは、烈車戦隊トッキュウジャー達。彼らはワニュウドウに囚われたニンニンジャー達を救い出しますが、伊賀崎天晴/アカニンジャー(西川俊介)だけは救出に失敗し、闇博士マーブロ(山ちゃん)が支配する「闇忍者ランド」に連れ去られてしまいます・・・。以上ストーリーの冒頭をご紹介しました。実はこの作品には、ニンニンジャーとトッキュウジャーの他に、動物戦隊ジュウオウジャーも登場します(テレビシリーズでは、トッキュウジャー→ニンニンジャー→ジュウオウジャーの順番)。3戦隊ヒーローの夢の共演ということで、ファンにとってはよだれが出るような作品となっています。

 ニンニンジャーは、2015年2月22日から2016年2月7日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜日の朝に放送されており、「忍びなれども忍ばない!」「忍ぶどころか、暴れるぜ!」といったキャッチコピーのもと、赤・青・黄・桃・白・橙の6人組ヒーローが憎き悪敵と戦いました。手裏剣を装備し、陰陽五行説を用いた忍法を駆使して戦うなど、忍者要素をふんだんに取り入れた贅沢な内容となっています。どれほどの視聴率があったかは知りませんが、一定数のファンを獲得したことは間違いないでしょう。

 映画の中で面白かったのは、マーブロ博士の手下のキャラクターの存在です。服部半蔵、風魔小太郎、猿飛佐助、石川シュバルツ五右衛門(石川五右衛門か?)、望月ノア千代女(望月千代女か?)、霧隠ノア才蔵(霧隠才蔵か?)など、どれも忍者にちなんだ名前がつけられていました。忍者に関係のある人物を参考にしてキャラクター設定をした様子を伺うことができ、とても微笑ましい気持ちになりました。

 子供向けに作られているだけあって、ストーリー構造は非常にシンプルであり、大人から子供まで純粋に楽しむことができます。家族の間で見るには、非常に最適な映画であると思っています。

 ちなみに私は幼少期にアバレンジャーとデカレンジャーにハマっておりまして、変身ポーズを決めたり、一人で架空の敵を作り出して、戦う真似をしたりしました。おそらく男性であれば、一度は幼少期に戦隊ヒーローに憧れたのではないでしょうか。私はこの映画を観て初心に返ったような感じがして、どこか懐かしい気持ちになりました。

 以上で今回のレビューを終わります。次回は「曇天に笑う」(2018年、監督:本広克行)をレビューしたいと思います!(院生 郷原記)