国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

ブログ

 

(エッセイ/お知らせ)第3回国際忍者学会研究会報告(吉丸雄哉)

2020年11月26日

 国際忍者学会の研究会が2020年11月21日(土)に開催されました。今回は研究発表が二つで郷原匠 「尾張藩の忍びと近松茂矩」(三重大学・院)と深川直也 「九州の忍の史料調査とその報告―嬉野発表以降の新たな発見について―」(佐賀戦国研究会・代表)でした。
 過去二回は東京都の大崎の立正大学から教室をお借りしてやっていましたが、今回はZoom開催でして参加者は登録は28名、実際には25名前後の人が入ったり出たりしていました。参加人数では東京開催と変わらないのですが、今回はオンライン開催のよさが出て、発表者の深川先生が佐賀県から、郷原さんが愛知県から発表したほか、熊本県、山口県、京都府、和歌山県、埼玉県、神奈川県、東京都、群馬県、栃木県、宮城県などからの参加がありました。私はもちろん三重県です。今回は交流会で自己紹介してもらったので参加地がわかるのですがあらためて列挙するとなかなかのものです。
発表はそれぞれ聴きごたえのあるものでした。発表途中で関係のある資料をとなりの資料室からとってきたのですが、なにか調べ物ができるのもメリットだったと思います。
自己紹介ではフランス人で現在日本に来ている方から、2015年7月3日4日にフランスのパリの日本文化会館で私と山田雄司先生が参加したシンポジウムと講演会がきっかけとなってフランスでも諜報史研究が始まったと言われました。リップサービスかもしれませんが、嬉しかったです。
 研究会は大成功でして、研究会担当のIさんには大感謝です。「今回でずいぶんレベル上がって次からやる人はたいへんだね」という感想もあったのですが、研究会ですからいろいろ意欲的な発表をしてもらえればありがたいです。

 別件ですが、同日午前の三重大学アカデミックフェアでは大学院生のFさんが2つ発表してくださって、言ってはなんですが、思ったよりかなり良かったです。私もうかうかしていられないと思いました。(吉丸記)