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(エッセイ)ロンドン旅行記 (山田雄司)
2018年10月09日
9月27日から10月1日までロンドンを訪れた。今回はJapan Matsuriで伊賀忍者特殊軍団阿修羅のショーが行われるので、それを見るためだった。ロンドンは3度目だが、初めて時間の余裕をもてたので、ロンドン市内を歩いたり郊外のフォーダムアビーを訪れて欧州初の日本酒をいただいたりした。秋の澄んだ空気と柔らかい日ざしに包まれ、素敵な方々との出逢いもあって、とても上質な時間を過ごすことができた。
Japan Matsuriが開催された9月30日も天候にも恵まれ、トラファルガー広場には数万人の人が訪れ、日本食を売ったり体験したりするブースには長い列ができていた。阿修羅による忍者ショーはJapan Matsuriの1番の目玉で、メインステージで2回行われた。外国でショーを行う際には武器類が持ち込めないので、本物に見えるように鎌をつくり、手裏剣もゴム製のものが用いられた。しかし、見せ方によっては偽物とわからないほどの威力を発揮する。浮田半蔵さん、昌之助さん、虎徹さんによる息の合ったショーは、さすが大舞台を何度も体験されているだけあって、観衆を大いに魅了した。そして何と私も舞台に上がって観客からの質問を受けるように言われ、トラファルガー広場に設置された大きな舞台に立てたことは光栄だった。
ショーの後も、NHK WORLDのブースにおいて、来場者から次々と出される質問に答えたのだが、自分の英語力の貧弱さに情けなくなってしまった。また、観覧席に招かれて鶴岡公二駐英国特命全権大使や佐野圭作英国日本人会会長らと日本酒を酌み交わしながら忍者について語るという貴重な体験もさせていただいた。今回いただいた縁を大切にして、英国さらには欧州でいろいろ展開できたら嬉しく思う。