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(学生通信)百合作品は忍者の夢を見るか?(院生N)
2018年10月18日
人文社会科学研究科修士課程1年のNと言います。僕は地域文化論専攻の忍者忍術学コースではないのですが、大学院の授業で忍者忍術学を学んでいる方たちと席を同じくしており、今回ブログを書くこととなりました。
僕は女性同士の特別な関係を題材にした「百合」と呼ばれるジャンルの作品を愛好しており、学部の卒論もそれを題材にしました。そこで忍者を題材にした百合小説はないのかと調べているのですが、僕が調べた限り商業ベースでは忍者をテーマにした百合小説は見当たりません。同人作品などにも視野を広げるとあるのかもしれませんが、今回はそこまで手が回りませんでした。
百合を題材にした作品ではタグをつけるということがあります。百合という大きな枠組みの中に歳の差、学生、社会人……といった具合にタグをつけるというわけです。百合アンソロジーマンガの中には社会人や歳の差を扱ったものがあるのですが、小説では今のところ見当たりません。それに、忍者、そうでなくとも時代を扱った百合小説自体、見かけません(忍者を扱った小説・マンガはたくさんあるのですが)。
何をもって百合とするかという難しい議論、自分がこれは百合ではないと思っていても、人によっては、「これは百合である」ということもあります。もしかすると自分が見おとしているだけであって、作品が存在するかもしれませんし、あるいは、これから忍者や時代を扱った百合作品が出版されるかもしれません。
忍者の事を書くつもりが、いつの間にか百合について書いてしまいました。申し訳ありませんでした。