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(学生通信)いしいひさいち『忍者無芸帖』(院生N)
2018年11月02日
人文社会科学研究科修士課程1年のNです。前回、前々回と百合の話をしてしまったので、今回は忍者が登場する、自分の好きな作品を紹介したいと思います。
僕の世代(20代前半)だと、「忍たま乱太郎」や『NARUTO-ナルト-』が思い浮かぶことだと思うのですが、僕はいしいひさいちの四コマ漫画『忍者無芸帖』シリーズが真っ先に思い浮かびます(『NARUTO-ナルト-』はきちんと読んだことがありませんが)。
いしいひさいちは朝日新聞に連載されている四コマ漫画『ののちゃん』や、高畑勲監督のスタジオジブリ作品「ホーホケキョ となりの山田くん」でご存知のことでしょう。僕の父親世代だと、『がんばれ!!タブチくん!!』が有名です。
そんないしいひさいちの四コマ漫画の中で、忍者が主役である作品が『忍者無芸帖』です。「忍たま」や『NARUTO-ナルト-』のように忍術を使ったり目立った活躍をしたりするわけではないのですが、いしいひさいちの描く、どこか愛くるしく、憎めない忍者がドタバタを巻き起こす様はとても面白いです。
また、いしいひさいちの四コマ漫画の中ではキャラクターの使い回しがよくあります。別の作品で登場したキャラクターが役柄を替えて再登場するというものです。手塚治虫が得意としていた手法ですね(手塚の方が先でしょうが)。
いしいひさいちの作品はどれも面白い物ばかりなので、ぜひ手に取って読んでいただければと思います。