国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ)ブログのここまで(吉丸雄哉)

2019年02月16日

2018年度後期は「中世近世日本文学作品論特講」という授業で、学生に無理矢理ブログの文章を書かせるようにした。学生は3人いるので、私と合わせて4人。山田雄司先生、高尾善希先生、酒井裕太さんから少し記事をもらえば、土日を抜いてほぼ毎日センターのブログに記事が載せられるようになった。

ウェブにはブログの時代があったと思う。今から10~15年前ぐらいだろうか。私は芝居や絵本に関心があったが、在野に優れた書き手の多いのに驚いた。RSSリーダーをつかって、情報収集し、更新されると読みに行った。ところがいつの間にかRSSリーダーは廃れ、何か知りたい情報があったときに検索をかけても詳しく書いてくれているブログにはあたらず、商品説明のようなサイトばかりが目につくようになった。今まで書いていた人たちもそのうち書かなくなった。かつての人気ページで、今でも頑張って書いている人は、高尾善希先生( http://takaoyoshiki.cocolog-nifty.com/ )のようにいることはいるが、かなり少ないのではないか。

いったいどのくらいの人が読むかわからないがとにかく初めてみた。書くことの訓練だから、ゼロアクセスでも困らない。なぜかウェブ制作会社がアクセス数が調べられないというので、長い間アクセス数がわからなかったが、最近ようやくわかるようになり、どうやらブログには週で50~100ほどのアクセスがあることがわかった。千・万単位でフォロワーや登録者のいるツイッタラーやユーチューバーに比べれば発信力は微々たるもので、やはりブログの時代ではないと思う。だが、専門書を出しても300部売り切れるかわからない時代に、忍者に関するマニアックな情報にこれだけアクセスしてくれるのはありがたい。なにより、学生に文章をかかせて教育的な効果があったと思う。

さいきんフェイスブックを始めたのだが、こちらはリアクションあるし、情報交換に役に立つので今のところ面白くやっている。なるほどSNSの時代らしい。センターのブログに毎週書くのはけっこう大変で、他に書かねばならないものが多く、毎週更新はひょっとしたらやめてしまうかもしれないが、ほそぼそと続けていければと思っている。