国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(お知らせ)第112回ワン・コイン古文書講座に出講しました

2019年03月12日

国際忍者研究センター准教授の高尾善希です。3月9日、ワン・コイン古文書講座に出講しました。

この講座は2005年12月10日に誕生した私自前の学習団体です。参加者の募集・応募のしくみは、私のブログ「江戸時代研究の休み時間」で参加者を募り、参加希望者は500円をもってくるだけです。会場の告知は、ブログの文章中に簡単に記しているのみですから、アクセス方法などは、参加者自身で調べてもらうしかありません(運営の手間はなるべく省いています)。

単純な話として、もし50名の参加者がやってくれば、25000円の運営資金が得られます。講師料を除いたお金は、運営費として積み立てにします。このお金から、印刷代などを捻出します。このようなシンプルなやり方で、14年間、112回を重ねてきました。

この講座に参加者としてやってきたひとりが、徳川幕府伊賀者松下家文書の所有者の松下さんです。この講座で見出した松下家文書は、私の忍者研究のきっかけになりました(詳しくは拙著『忍者の末裔 江戸城に勤めた伊賀者たち』[KADOKAWA]をご覧ください)。

さて、第112回のワン・コイン古文書講座では、50名の参加者に恵まれました(会場いっぱいです)。演題は「御家人伊賀者の家相続―5代目菊蔵の相続を中心に―」。松下家文書が講読史料でしたから、去年12月、ワン・コイン古文書講座の会員で開催した「『忍者の末裔』展」(宮前市民館)の再展示が行われました。(高尾記)

(※写真掲載はご許可を頂いています)