国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ/お知らせ)「忍者研究」2号誌がJ-STAGEに登録されました(吉丸雄哉)

2020年09月03日

国際忍者学会の会誌「忍者研究」3号誌が発行されました。会員のみの頒布なので、https://intlninja.com/ のサイトからご入会くださればお送りします。それに従って2号誌がJ-STAGE にリポジトリ登録されました。
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/ninja/2019/0/_contents/-char/ja 
無料ですから是非ともご覧ください。3号誌の上田哲也「熊本藩細川家の忍び」といい、2号誌の井上直哉「徳島藩伊賀者の基礎的研究」、創刊号の長野栄俊「福島藩の忍者に関する基礎的研究」といい、江戸時代の諸藩の忍者研究にはある程度メソッドが固まってきたと思います。
アレクサンドル・クラーノフ「ロマン・キム『ソ連の忍者』」はロシア語で既出の論文に加えて新しい情報の公開が加わっており有用と査読者に聞いています。
上田哲也「忍之巻を読み解く」は弘前市立図書館蔵の「忍之巻」という資料の紹介ですが、伊賀市での忍者忍術学講座で青森大学の清川繁人先生が紹介したときに、聴衆に非常に興味を持たれた資料です。解説も是非ご覧ください。
文献紹介された「渡辺俊経家文書─尾張藩甲賀者関係史料─」「甲賀者忍術伝書─尾張藩甲賀者関係史料Ⅱ─」は忍者研究には必須の資料だと思います。なくならないうちに甲賀市観光協会にお求めください。
「二〇一八年の忍者界動向」と「2018年忍者作品一覧」は2号誌からの企画ですが、100年後の忍者研究者への手紙のつもりで書いてもらいました。作品一覧は大学院生一同で手分けしてやりました。
第2回国際忍者学会の発表要旨は当日会場でしか配られていません。私も発表したのですが、どういう内容だったのです?と聞かれたことがあります。「第2回国際忍者学会の講演・発表要旨」でようやくわかります。英文もあるので、海外の方も是非ご覧ください。
3号誌はいよいよパワーアップして2号誌の57頁から85頁になっています。会員の皆さまの会費で運営されています。何度も書いていますが、会員数が多ければ年二回刊も可能です。未入会の方はお誘い合わせのうえ、ご入会のほどよろしくお願いいたします。(吉丸記)