国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)全日本忍者選手権大会初参戦!②(院生 仙空)

2020年10月27日

 こんにちは!
 今回も甲賀の里忍術村で開かれた第37回全日本忍者選手権大会の参加レポです。

 石垣を登った後、城壁登りができず、壁づたいにはチャレンジできないままこの競技は終えてしまいました。壁づたいはですね、地面から少し高い所(2,30㎝くらい?適当です)に幅の狭い足場があるので、その足場から落ちずに壁に沿って歩くというものです。幅が狭いと言っても、30㎝くらいありそうなので、よっぽど焦らない限りカニさん歩きで皆さん渡り切っていました。去年の大会ではカニさん歩きではなく、前を向いて走って渡った強者がいたそうですが!スゴーイ

 このタイムレースの後は手裏剣です。20秒以内に5枚の手裏剣を打ち、何枚的に刺さったかを競う競技です。私は一応忍術道場に通っていて、四方手裏剣も棒手裏剣も練習しているので、なんとか1枚は当たるかな…?むしろ手裏剣しかこの大会で私がまともにできる競技はないかもしれないと思っていました。けどですね…そろそろお察しのように…
1枚も当たらなかったんですよ…。
うわーん( ノД`)

 悲しきかなこの運動音痴さ(;_:)
 けど原因は分かっているのです!普段の稽古では手裏剣って1枚1枚集中して、自分のタイミングで打つんですよね。制限時間20秒ということは1投に使える時間4秒じゃないですか。私的に的を見て構えて打って、すぐ次の手裏剣に移るのに4秒しかないってすごく短くて焦ったのですよね。急がなきゃ!急がなきゃ!って。
なので、稽古で先生方に「的とつながりなさい。」とか「手裏剣が指から離れる最後の瞬間まで手裏剣の感覚を感じること。」とか教えてもらっているんですけど、全くそんな余裕なかったですね。先生方すみませぬ…。

 あと、的が小さかったこと、的の高さや距離が普段と違ったから狙えなかったのだと思います。けど忍者が手裏剣を使う時って、自分の得意な距離や高さ、良いコンディションで打てるわけじゃないですよね。(忍びは実際に手裏剣を武器として多用していたわけではなさそうです。江戸時代、悪者認定されていた忍者の卑怯さを手裏剣を使って歌舞伎で表現していたことから、忍者=手裏剣のイメージになったようです。相手に見えないところからこっそり打つということで武士道に反する感じですね。)手裏剣の飛距離に限度はありますが、その範囲内で、対象物との距離に関わらず当てることが求められるはずです。
狙う高さも目的によって、目だったり、服から出ている場所だったり、足元だったり…と変わると思います。そしてしっかりと構えられず、打ちにくい体勢や動きながら打たなければいけなかったり、斜めに向かって打つこともあると思います。どんな状況でも手裏剣を的確に打てるのが理想の忍者じゃないでしょうか?
そんな忍者に、私はなりたい…!
(何ネタでしょう?答えは忍たまの宮沢賢治ネタ立花仙蔵Ver.でっす)

 なので、いつも決まった距離で決まった高さに向かって、しっかりと構えてゆったりと自分のタイミングで打つ練習だけでは不十分だ!と思いました。
そんなことに気づかせてくれた忍者選手権大会、ありがとう!
これからの手裏剣の稽古、もっと励みます!

 ちなみに甲賀の里忍術村には手裏剣打ちが体験できる場所があるのですよ。そこには近くて低めの的、遠くて高めの的、そしてその中間の的、と色々な距離と高さの的があります。
ズラーっと的が並んでいるので、斜め方向の的を狙うこともできそうです。
手裏剣の練習にはもってこいの場所ですね!
(自分の前にある的以外を狙っても良いかは忍術村に確認していないので、斜めを狙いた
い方は係の方に聞いてみて、OKだったら周囲の安全に配慮しながらチャレンジしてくださ
いね♪)

 前回に引き続きのポンコツぶりですが、大会レポはまだまだ続くよ!
奮闘ぶりをぷすっと笑ってもらえると嬉しいです。
それではドロン!(院生 仙空記)