国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ)伊賀流忍者博物館の浮世絵(吉丸雄哉)

2021年05月06日

 伊賀流忍者博物館所蔵の浮世絵の複製が2021年4月15日より展示されている。展示されている浮世絵は、博物館ホームページの「忍者錦絵ミュージアム」でも見ることができる。展示されている浮世絵は販売されているのと同じ複製だが、気を遣って照度を落としたりするよりは複製を堂々公開したほうが鑑賞しやすいだろう。
https://www.iganinja.jp/nishikie/index.html
 2012年に伊賀連携フィールドができて、三重大学が伊賀流忍者博物館の沖森文庫の調査に入ったときに、浮世絵を見て欲しいと言われて、一回だけ山田雄司先生の調査に立ち会ったことがある。幕末・明治のものが多く、刷りもよいものばかりと限らないので、一枚一枚は江戸中期のものより評価額的には低くなるが、忍者テーマでこれだけの浮世絵を集めたのは見事としか言いようがない。
 サイトが紹介するのがすべてではなく、『忍者文芸研究読本』(笠間書院、2014)冒頭の「忍者浮世絵セレクション」にその一部を使わせてもらった。先のサイトに載っていない浮世絵もまだまだあるはずで、それもいずれ公開されることを願っている。(吉丸記)