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(学生通信)キャンプ流忍術修行②(院生 河村昌樹)
2021年05月15日
私は青少年のための自然体験活動施設で仕事をしながらこの4月から週1日大学院で忍者忍術学を学んでおります。
前回のブログでは、夜目や暗反応について書きましたが、今回は星空観察について書きたいと思います。
私の職場では利用者から依頼によって星空観察の指導をする事があるのですが・・・
最近は星の名前や星座を見つけるのも便利になって、スマホを星の方角にかざすだけで星の名前と星座名を簡単に知ることが出来ます。私が最初に教えてもらった頃(40年前)はキャンプボランティアの先輩から星座を懐中電灯で照らしてもらって説明を受け、星座盤を片手に星を眺めながら少しずつ覚えたり、星の本を買って読んだり、季節毎にプラネタリウムに通って星座の話を聴いて覚えていました。
その時から考えるとスマホを使えば早く正確に星の名前や星座を知ることが出来ますし、検索するとプラスアルファの情報も簡単に得ることができます。
ただ、なんかそれだけでは物足りないと思い、3年前からミラーレスカメラと赤道儀(星の動きに合わせてカメラを動かしてくれることで星が流れず点で写すことができる機械)を買い、星空写真を撮り、その写真から星座を見つける事を始めています。
独学で星空撮影をしているので、最初はシャッタースピードやISO感度、赤道儀の設定がうまく出来ず、満足な写真を撮ることができませんでした。今は試行錯誤の結果、何とか天の川や季節の星座を撮ることが出来るようになってきました。
まだまだ上手く撮れませんが、撮った写真はパワーポイントに落とし込んで星座名と星座線を加え、雨の日の星空観察や星空観察の事前学習用の教材として役立てています。
もう一つこだわっているのは、忍者が星空観察を指導したらどんなお話しをするのだろうと想像し、星の話をする事です。そのため一番重要と考えられる北極星(子の星)の見つけ方と星座名も和名も説明するようにし、星座の話しもできるだけ日本の話を中心にするように心がけています。
例えば、昔は北極星を子(ね)の星と呼ばれていましたが、これは北の方角を子の方角と呼んでいたためで、北極星は北を指す星なのでまさしく「子の星」です。
この子の星を見つける方法にはいくつかのアプローチがあって、一つは春から夏にかけて見ることが出来る「おおくま座」のひしゃくの部分(北斗七星・七曜星)から見つける方法で、もう一つは秋から冬にかけて見られる「オリオン座」(いかりぼし・山形星・五曜の星)から見つける方法があります。他にも夏の大三角形を使って探す方法もあります。
星座の数は国際天文学連盟によって88個に決まっているので、和名も紹介する必要は無いかも知れませんが、個人的には和名を紹介することで星を身近に感じられ興味関心が高まるのではと考えております。
また、これも個人的見解ですが・・・星の話をする際、日本の話を中心にするようにしているのは、一般的な星座の話としてはギリシャ神話が多いのですが、色恋にまつわる生々しい話が多いので、子どもたちには日本の話しの方が良いかなと思っています。
これからの季節は、北斗七星が見やすい位置にあるので、子の星が少しだけ動いている事を教えてくれる夫婦愛の話し「桑名屋徳三」をする予定です。
星空観察も忍者バージョンでただいま修行中です。(院生 河村昌樹記)