国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)キャンプ流忍術修行⑲優しい気持ち<メジロ> (院生 河村昌樹)

2022年06月16日

 4月25日のブログの中にメジロの事を書きましたが・・・ 先日、私の勤務する施設を利用された小学生たちが「小鳥が弱っていてかわいそうだから助けてあげて・・・」と知らせにきてくれました。一緒にその場所に行くと、非常口の外で巣立ち直後のメジロが羽根を膨らませてじっとしており、弱っているように見えました。
 私に「どうしよう?」と聞かれたのですが・・・  その時は「元気になるまで様子を見ておくから、あなたたちは先生のところへ行ってください。また報告するからね」と答えました。その後、近くに巣がないか?親鳥が見に来ていないか探してみましたが、近くには巣が見つからず、親鳥もいませんでした。 以前ツバメの巣から落ちたヒナに、親ツバメがエサを運んで育てているのを見たので、淡い期待を持って探したのですがダメでした。
 メジロは野鳥なので飼うことは禁止されています。せめて水だけでもあげようと思ったのですが・・・ その時、突然森の中に飛んで行きました。弱っていたので飛べないと思っていましたが、元気に飛んで行ったので一安心です。
 自然は厳しいのでメジロが生きることはたいへんかと思いますが、元気に育って欲しいと願いました。 心配してくれた子どもたちには、「元気に飛んで行ったので大丈夫だよ」と報告しました。
 メジロを思いやる子どもたちとの時間に心が癒やされました。
 今回は「情けはメジロのためならずの術」でした。
 人のためになる優しい忍術があれば良いなと思います。(院生 河村記)