国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)『忍者と玉秀斎 その15』(院生 四代目・玉田玉秀斎)

2023年05月19日

 いよいよ大学院の入試当日がやってきた。
 ホテルをチェックアウトし、スーツケースをゴロゴロと引きながら、バス停へとやってくるとそれなりの人だかり。
「荷物は多いし、人だかりも避けたい。よしっ、タクシーに乗ろう」
 とタクシーに乗り込んだが、信号を二つほど曲がって大通りへとくると、道は大渋滞。

「運転手さん、結構混んでいますね」と声を掛けると
「この道の朝はいつもこんなもんですよ。まだ、いつもよりかは進んでいるぐらいです」との事。
 津の朝は混むので受験される方、要注意ですよ!

「そんな事もあろうか」と早めに出ていたので、心を乱されることなく、余裕で間に合った。
 昨日下見をした受験が行われる建物までやってくると、そこにいらっしゃる方々が妙にフワフワしている。
「年に1回のこと、慣れないのも当たり前か…」

 案内のままに教室へと入ると、自分の番号の机に座った。
 机も教室もそこまで古くない。

 担当の先生方が色々と注意点を述べられたあと、いよいよ試験が開始した。

 最初は小論文。
 それが終わると、少し休憩があったような気がする。

 そして、筆記試験後半は専門試験。
 ぼくの場合は忍者学。

 とにかく書く。思いつくままに書く。
 テストなんて、いつぶりだろう。懐かしい感覚。
 学生時代に受けたテストほど、厭じゃない気がした。
 やりたい事をやる幸せ。
 わからない問題も出てきたが、そこはもう諦めよう。

 筆記試験が終わると、休憩。
 お昼休みを挟んで、午後からは面接試験だ。
 気分転換をしたくて、教室を出ることにした。(院生 四代目・玉田玉秀斎記)