国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)『忍者と玉秀斎 その19』(院生 四代目・玉田玉秀斎)

2023年07月07日

 2022年4月8日㈮、三重大学で入学式があった。
 それを知りスケジュールを確認すると、夜は神戸で公演が入っている。
 でも、神戸なら間に合うかもしれない・・・。
 すぐに乗り換え案内で調べて見ると、ギリギリ間に合う。
 但し、開演時間ギリギリだ。

 主催者に電話をした。(以下、主催者=主、玉秀斎=玉)

 玉「あの~、4月8日の件ですが・・・」
 主「はい。楽しみにしております」
 玉「こちらもも楽しみにしております。で、ご相談なんですが、実はその日、大学院の入学式が入りまして、入り時間が開演ギリギリになりそうなんです」
 主「えっ、大学院?どういうことですか?」
 玉「先代・玉秀斎がなぜ猿飛佐助を世に生み出せたのか、それがわからなくて、それをこの度、大学院で研究することになりまして・・・」
 主「えっ?猿飛佐助?何ですか?」
 玉「忍者です」
 主「忍者を大学院で研究?なんで?」
 玉「えぇ、ですから、玉田家は・・・」
 と説明を繰り返すと
 主「とにかく、開演に間に合うんですね?お弟子さんの玉山さんが来て、先に準備をして下さるんですね?それでしたら、大丈夫です」
 玉「ありがとうございます」

 という訳で入学式に参加できたのである。

 三重大学大学院の入学式はこの1回きり。
 修士課程が終わって、どんなに勉強したくても、三重大学大学院人文社会科学研究科・地域文化論専攻・専門科目「忍者・忍術学」は修士課程までしかないのだ。

 忍者を通じて、先代・玉秀斎のなぞを解く修業がはじまった。(院生 四代目・玉田玉秀斎記)