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(学生通信)三重県のお城(院生 ペトロフ・キリル)
2023年07月12日
日本のお城と言えば、姫路城や大阪城や松本城などのような大きくて非常に美しいお城がよく頭に浮かぶと思う。しかし、日本のあちらこちらにはより小さなお城が多くある。その中、天守が残っていないのが多く、その上、そのように有名ではないが、それにしても日本の歴史の魅力が感じられる。三重県にもそのようなお城が実は多く残っている。 三重県のお城の中では、伊賀上野城が最も知られているに違いない。築城の名人であった藤堂高虎に1600年に与えられ、改修された。天守と30メートルの石垣が未だに残っており、それに加え、その周辺の公園も美しくて伊賀牛もお試しできるお店が近くにある。高虎は津城も与えられ、同じように改修した。現在、津城の天守が残っていないが、石垣、堀、そして櫓一軒が見られ、公園の中心には美しい藤堂高虎像も見られる。
津市の近くにある亀山市にも亀山城が位置している。石垣と櫓一軒しか残っていないが、夏にアジサイが非常に美しく咲いている公園があるだけでなく、櫓の隣に亀山演武場という道場が残っている。亀山演武場は江戸時代に建てられた道場であり、未だにそこにおいて心形刀流という流派の剣術と居合術の稽古がなされている。本当に江戸時代の雰囲気がすると言える。
三重県の北の方へ訪問すれば、桑名市九華公園に桑名城跡が見られる。石垣と櫓一軒、そして、広範囲の堀が残っている。そもそも徳川家康は桑名城を名将であった本多忠勝に与え、現在、公園の入り口に忠勝を英雄的に描かれている像が位置している。
さらに、津市の南に松阪市の松阪城がある。石垣しか残っていないが、その石垣は非常に広大であり、その上、本丸まで登れば、松阪市とその奥の山脈が良く見え、本当に美しい景色を眺めることができる。戦国時代に豊臣秀吉は松阪城を蒲生氏郷という武将に与え、現代11月に氏郷祭りが行われる。氏郷祭りには武士の甲冑を着ている方が多く参加され、武者行列と武道の演武が楽しめ、確かに戦国時代の魅力が感じられる。 三重県のいくつかのお城を簡単に紹介したが、中世・近世の日本史に関心を持っている皆様にも、三重県のあちらこちらに残っているお城への訪問を強くお勧めしたい。(院生ペトロフ記)