国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)「私の専攻は○○です!」(院生N)

2018年11月08日

人文社会科学研究科1年のNです。僕が地域文化論専攻の忍者忍術学コースの学生ではないことは最初のブログで述べた通りですが、今回はそんな僕から見た忍者忍術学コースと、研究にについて思ったことを述べます。

最初に忍者忍術学コースの方と同席して思ったことは、皆さんとてもよく勉強していいらっしゃるな、ということです。僕は学部を出てそのまま大学院に進学したのですが、忍者忍術学コースの方は全員社会人です。仕事をしつつ授業に出席するのはとても大変なことでしょう。そんな中でも学んでいらっしゃるなと感じます。

そして何より、大学生活を楽しんでいらっしゃるように思います。昨今は文系学部に対する風当たりが強く「文系は社会に何の役に立つのか」などと言われる始末です(文系でなくとも、ニッチな、マイナーな分野を研究されている方も同じ目にあっているのかもしれません)。しかし大学の一番の魅力は知的好奇心を満たすことだと思います。忍者忍術学コースの皆さんと同席すると、とても熱心に講義を受けておられると感じます。きっと知的好奇心が満たされているのでしょう。

大学の講義を聞くことによって、個人の知的好奇心が満たされていき、もっと研究したい、勉強したいと思うようになる。その時点ですでに個人に、そして社会に貢献しているのではないでしょうか。それでも社会に貢献していないという方もいらっしゃることでしょうが、知的好奇心が満たされることによって人生が豊かになる事は確かだと思います。

たとえ風当たりが強くとも、周りから奇異の目で見られようとも、研究に携わっている人にやさしくしてほしいものです。そうすれば、自分の専攻分野に誇りが持てるのではないでしょうか?どうか社会や企業が、研究にもっと寛容になってくれたら、研究の様子をしっかりと正確に伝えてくれたら……と思うのは、僕だけではないはずです。(院生N記)