国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)忍者・忍術学のススメ 〜試験勉強編〜(院生田中(仮))

2018年12月14日

 

こんにちは、修士1年の田中(仮)です。前回は研究計画の書き方について、自分はこうやったよーという一例をご紹介しました。あれが正解かどうかはわからないので、その通り書いてみて落ちても責任はとれかねますのでご了承くだされ…。さて、今回は試験勉強についてご紹介します!これも試験内容については現役大学院生は全くタッチしていないので、あくまで「去年はこうだった」「自分はこうやりました」という参考程度にご覧ください!

史上初の大学院忍者・忍術学試験でしたので、どんな問題が出るかもわからず、当時は全く何を勉強して良いものやら検討がつきませんでした。とりあえず「三重大学の先生が問題作られるのだから、先生が書いた本を読もう!」という感じで勉強したと思います。

ちなみに第1回の忍者・忍術学試験の過去問は以下から見ることができます。

 

http://www.human.mie-u.ac.jp/files/0e7c06d225afb930bff3531a9895934c.pdf

大問として分けると以下のような問題が出ていますね。

①忍者に関する語句が10個あり、ここから5つ選択して解説する問題

②忍者作品と社会情勢の因果関係について回答する問題

③忍術書または忍者小説についての選択問題

 

ここで注意したいのは、歴史系・文学系が半分半分で出題されているということです。①についても見るとわかるのですが、半分は文学系の語句になっています。自分は歴史の方ばかり勉強してしまっていたので、忍者関連文学の対策を怠っていたのが悔やまれました…。

 

おそらく試験勉強に関するポイントとしては、以下の3つになると思います。

 

・三重大学の先生方が書いた本を読めるだけ読む

・余力があれば現代語訳でもいいので忍術書を読んでおく

・忍者と社会の関わりのようなものをいろいろと考えておく

 

勉強にしようする本に関しては、自分は以下の本を読みました。この中から出てくる問題も多かったので、ご参考にされてください。

 

<昨年度読んでおいてよかった本>

・山田雄司「忍者の歴史」

・山田雄司「忍者はすごかった」

・吉丸雄哉、山田雄司「忍者の誕生」

・吉丸雄哉、山田雄司「忍者文芸研究読本」

・中島篤巳「完本万川集海」

・中島篤巳「正忍記」

 

昨年度は上記を読んで備えましたが、その後高尾先生が三重大学の准教授になられたり、国際忍者学会が出来たりしましたので、今年度は以下も押さえておくとよいかもしれません。

 

<今年は問題に出るかも?な本>

・高尾善希「忍者の末裔」

・佐藤強志、山田雄司「そろそろ本当の忍者の話をしよう」

 

上記に挙げさせていただいた書籍は、大学院を受験しなくても読んでいて非常に勉強になるものですので、お時間ある方でまだ読んでいらっしゃらない方はぜひとも読んでみてくださいね!

 

この記事がアップされている頃は、受験まで残す所あと2ヶ月といったところでしょうか。もし勉強していて「全く覚えられない!」というときは、なにかを覚えるときに身体に傷を付けながら痛みとともに記憶させる「不忘の術」という忍術がありますので、ぜひ使ってみてください。試験までに傷だらけにならないことを祈っております…!(田中(仮)記)