国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ)犯人は忍者だ(酒井裕太)

2019年05月21日

犯人は忍者、、、NHK教育の「みんなのうた」にそんな歌詞の「忍者はどこじゃ」という歌がありましたが、関係ありません。
私は映画鑑賞が好きで、特に洋画をよく鑑賞します。
忍者の出てくる映画も見ていますが、忍者についてあれこれ自分で調べたり、教えてもらったりしていると、どうもスケールの大きなアクション映画よりも、サスペンスやスリラー映画に「忍者像」を投影してしまうことがあるのです。私なんぞ末端の職員に過ぎませんが、これは職業病でしょうか。
どういうことかといいますと、サスペンスやスリラー、ミステリー映画は大どんでん返しが待っていることがありますよね。その大どんでん返しの仕掛人、謀略を働いた人物がどうも「術者」と感じてしまうことがあるのです。
最近見た映画ですと『手紙は憶えている』という作品がありまして、この作品なんかはまさに「ラスト5分の衝撃!」とやらを「術者」が成し遂げたように見えるのです。
こちらはドラマですが『スニーキーピート』という作品があり、服役中の主人公マリウスが、おしゃべりな同房の囚人ピートから生い立ちを聞き出し、出所した直後ピートになりすまして、詐欺師やマフィアや一般人との間を右往左往するのですが、「陽忍たちのの嘘つき大合戦」のように感じます。
なんだか忍者というよりただのオススメ映画紹介コーナーみたいになってしまいましたが、忍者という存在は意外に超人の出てこないサスペンス映画においても、「冷静沈着に謀略を企てる手強い人物」として需要があるんではないか、と思ったりする今日この頃です。