国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

ブログ

 

(エッセイ)『川越城下かさね地図』(文星舎、2020)について(吉丸雄哉)

2020年06月05日

 2001年4月から2010年3月まで埼玉県坂戸市に住んでいました。坂戸市は東京都豊島区の池袋から東武東上線で50分ほどの郊外にあります。知名度がないので観光都市として有名な川越から電車で10分ちょっとという説明をしていました(川越-坂戸で各停13分)。10万都市の坂戸市に比べて川越市は人口35万人で繁華な土地なので電車や車でたいへん頻繁にでかけました。丸広百貨店やいちのやなどのうなぎ屋を利用したほか、子ども二人のお宮参りも川越氷川神社でした。秋には川越まつりに行って山車を観ました。三重県津市に  移住してから10年間行っていないですが、思い出深い「わが町」です。
 その川越について古地図と現代地図を重ね合わせた本をいただきました。川越の文星舎が発行しており、国際忍者研究センターの高尾善希先生が監修と解説執筆、地図作家の今和泉隆行さんが解説執筆なさっています。高尾善希先生からご寄贈いただきました。3300円もするので恐縮です。なお、高尾先生、大学院生にも希望者に渡していました。気前がいいです。
 東北大学附属図書館狩野文庫所蔵の古地図に現代の地図を半透明にして合わせているのですが、昔の地図は測量が正確でないので、明治前期の地図なども参照にしながら修正を加えています。そういう作業が難しくて編集苦労なさったと思います。
 さて、なぜ忍者ブログで紹介するかというと、川越藩の忍びの者について高尾先生が「川越藩にもいた忍者」という文章で触れているからです。もらっておいてなんですが、詳しい内容は書きません。是非お求めください。
 予約だけでかなり注文が入って残部少ないそうです。増刷かかるかもしれませんが、糸綴じで製作がたいへんらしくて今のところ増刷の話は聞いておりません。お求めはお早めに。関係するURL(地元新聞 ショッパー電子版)を貼っておきます。

江戸時代に想いをはせる「川越城下かさね地図」文星舎から6月1日発売