国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ/お知らせ)2021年前期授業の始まりとブログの再開(吉丸雄哉)

2021年04月24日

 2021年4月15日より、三重大学人文社会科学系大学院忍者忍術学コースで私が担当している「中世近世日本文学文学論演習2021」が始まりました。授業内容は以前とほとんど変わりません。主要な論文、最新の論文を読んで、私を含む全員がレジュメを作って意見を発表するのと、それぞれが研究に関係する読書リストを提出して研究の進捗状況を発表するものです。前者は「輪読」ですが、一人だけが発表者にならず、全員が見解を発表するところに特徴があります。
 参加者は大学院生で5人です。人文社会科学系大学院では大学院の授業は対面が推奨されているのですが、私の授業では対面でなくてもほとんど問題なく、大阪・神奈川・愛知といった新型コロナウイルス感染症の多発地域の学生が多いので、Zoomをつかったオンライン授業にいたしました。
「輪読」では、まず山田雄司『忍者の歴史』同『忍者の精神』を読んで、それから岩田明広「戦国の忍びを追う―葛西城乗取と羽生城忍び合戦ー」(『埼玉県立史跡の博物館紀要』14)と藤田達生「伊賀者・甲賀者考」を読む予定です。平山優『戦国の忍び』も入れるべきところですが、前年度に半分の学生とは読んでしまったので、戦国の忍びを扱った別の論考を取り上げました。
これで5月GWを越すと思うので、そこから個々の研究発表につなげていくつもりです。
 恒例のブログも再開されます。学生も多様ですから、内容面白いと思います。今期も期待していてください。(吉丸記)