国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)今、拝読中の「忍者の掟」について①(院生 リトクヨウ)

2021年06月04日

 みんなさん、こんにちは、今回では、今、読んでいる本を紹介したいと思いますが、よろしくお願いします。
 川上先生がお書きになった「忍者の掟」です。この本も忍者研究において、入門書だと思いますが、恥ずかしいことですが、今のところで、読み始めました。まだ終わっていないのですが、来週まで、終わらせたいと 思います。
 今回では、その読んだだけの部分をあげて、自分の興味あるところをご紹介いたします。
一、伊賀と甲賀はお互いに学びあっていたのである。
みんなさん、どう思うのでしょうか。実は私はずっとお互いに敵だとされたと思いますが、私には映画の影響が深いですね。
二、「忍」の解釈について、その一つはよく知られていますが、心の上に刃を置いて、耐え忍ぶというのですね。が、川上先生はもう一つの私が今まで知らない解釈がありました、それは残忍の忍であります。じっと我慢する一方で、いざとなれば躊躇(ちゅうちょ)なく残虐(ざんぎゃく)なことも行い、刃を動かして心臓を一刺しであります。聞くとちょっと恐ろしいかもしれませんが、忍者だったら、納得できなくもないですね。
三、『忍者には盗賊、殺人者という陰湿なイメージがつきまとっているが、それは誤解だ。』原文を直接に引用しましたが、どうでしょうか。実はちょっと先生に申し訳ないですが、すべて誤解だと思わないのです。きっとお金のために、悪事をしてしまった忍者がいて、そして、少数ではないと考えられます。
四、『忍者の象徴、針と切』この部分には、とても興味深いことがでました。忍者は常に針と切を持ち、任務を遂行し、身を守るという故ですが、下に面白いことがかいてあります。『ちなみに、針を使う武術は、古代に大陸から金属針が織物とともに伝来した際、呉や漢の縫い娘が護身の技として用いたと伝えられ、手裏剣や吹き針などの源流ともいわれている。』この部分には実はとても疑問があります、針は形の故で、鋭くて、人を刺すのが便利だと自然に思われますが、針で人を刺して、人を動かさせなくなるのは、中国の「鍼灸」のように思われますが、実はどうだろう。
 はい、今回では、ここでお終わりしたいのですが、また次回に書きます、どうぞよろしくお願いします。(院生 リトクヨウ記)