国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(お知らせ/エッセイ)国際忍者学会の第4回研究会(吉丸雄哉)

2021年11月15日

今度の12月11日(土)に行われる国際忍者学会第4回研究会の詳細が出ている。
https://intlninja.com/convention/
昨年度に引き続きZoom開催である。
研究報告は次の3つで、

①李 徳洋「『万川集海』と中国古典の比較研究」
②草野元斗「なぜアメリカ人は忍者を愛するのか?」
③Guillaume Lemagnen「西洋における忍者イメージの進化」「フィクションと現実、双方からの忍者とスパイのイメージ比較」

 李徳洋さんとLemagnen(ルマニョン)さんが外国人、発表はすべて国際的なテーマなので、国際忍者学会の名前に恥じない研究会となりそうである。李さんは三重大学大学院の修士課程の学生、草野さんは学習院大学の博士課程の学生、ルマニョンさんは三重大学の研究員をやったこともある人なので、学術らしい発表が行われると期待している。
 傾向として、史実の忍者を研究する人、あるいは現代で忍術を実践する人は作られた忍者像の研究への関心が低いように見える。しかし、今や日本文化や日本精神を代表するものとして国内外で忍者がどのように認識されているかよくわかっていなければ、すでにできあがったイメージを持っている人たちに対して、史実の忍者の実態を伝えるのも難しければ、現代にあるべき忍術を広く伝えるのも難しいだろう。
 会員であれば、無料で参加できるし、Zoomなので遠隔地からでも参加できるので、可能な人は是非とも参加して欲しい。
 私はもちろん参加するので、可能な人はそこでお目にかかりましょう。(吉丸記)