国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)キャンプ流忍術修行⑯人知れず咲く花(院生 河村昌樹)

2022年04月29日

山の中にある私の職場では、春はソメイヨシノ→ヤマザクラ→ミツバツツジ→フジと週毎に花が咲き代わり、美しい季節を迎えています。
 ちょうど今はミツバツツジが見頃で、山をピンクに染めていますが・・・
 

 花の中には、近づいて注意深く見ないと気づかない花もあります。
 皆さんはイロハカエデの花を見たことがありますか?
 この花は若葉が出始めると同時に花を咲かせますが、とても小さい花で目立たず、人知れず咲き、 しっかり受粉し、秋には種を飛ばします。

(イロハカエデ)  (イロハカエデ) 

(イロハカエデの種) 
 万川集海に、「音もなく 臭いもなく 知名もなく 勇名もなし その功天地造化の如し」
 と書かれていますが・・・ イロハカエデの花はまさに忍者のように人知れず花を咲かせ受粉し、種をつけます。
 この種も羽根が付いていて秋に落ちる時、遠くまで飛ぶ工夫がされています。
 正しく忍者のようです。(院生 河村記)