国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信) キャンプ流忍術修行⑱スイカズラ(忍冬)の花 (院生 河村昌樹)

2022年06月13日

 スイカズラは、5月~6月にかけて山野で可憐な花を咲かせます。この花は蜜吸をしていたところから吸蔓の名がついたと云われています。また別名は「忍冬」とも呼ばれ、忍者と関係があるのでは?と思いましたが・・・ 冬の寒さに負けずに葉をつけている事からその名がついたと云われており、残念ながら忍者との関係を裏付ける物はありません。

 ただ、写真のようにこの花は、咲き始めは白色ですが・・・ 日が経つと黄色に変色します。そのため黄色を金、白色を銀に見立て、金銀併せて咲くところから「金銀花」とも呼ばれています。先ほど忍者とは関係がないと書きましたが・・・ 色が変わる所は忍者的であり、花・茎・葉は利尿、浄血、解毒、殺菌作用があるところから、古くから薬草としても利用されていたので・・・ 忍者も使っていたかも知れません。
 自然は多種多様で不思議がいっぱいです。
 そこでスイカズラの花の色が変わることから「金銀花の術」を思いつきました。この術はリバーシブルの服を着いて、一瞬で裏・表を逆にし、別人と思わせる術です。これからも自然の中から忍術を見つけたいと思います。(院生 河村記)