国際忍者研究センター

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(学生通信)「BL作品は忍者の夢を見るか?─同人編─」(院生N)

2018年12月28日

人文社会科学研究科修士課程1年のNです。

前回、忍者を題材にした商業BL作品について述べましたが、そこで同人作品も気になりだしてきたといったことを書きました。先日、資格試験の関係で名古屋に行く機会がったので、時間を見つけて同人ショップに行ってどのような本があるのか見ることにしました(どのお店に行ったのかは内緒です笑)。

成人向けコーナーに行くのはさすがに気が引けたので、女性向け全年齢コーナーに行って様子を見ると、忍者そのものを扱った作品というものはおいてなく、忍者を題材にした作品の二次創作が置いてありました。『NARUTO─ナルト─』と『忍たま乱太郎』の二作品がいまのところ主流のようです(というか、その二作品以外に忍者同人誌と呼べるものが置いていなかったので)。内容紹介を読んでみても、キャラクターが忍者・忍術を紹介するのではなく、作品そのものの二次創作といった色合いが強かったように思います。今後、忍者を題材にした作品が増えていくにつれて、忍者を扱った同人誌も増えていくのではないでしょうか。気になるところです。

同人誌というと、コミックマーケット(通称コミケ)を思い浮かぶ方が多いと思います。コミケだけが同人誌即売会ではないのですが、日本最大級ということだけあって、きっと忍者を扱った同人誌もその中にあるのではと思ってしまいます。カタログを見ればわかるのでしょうが、実際に出向いて(絶対大変でしょうが)手に取ってみるのもいいのではと思うこの頃です。ちょうど開催時期ですしね。

ところで、僕が立ち寄って驚いたことは、外国の女性の方が『NARUTO─ナルト─』の同人誌を手に取って購入していたことです。カップルらしく、女性の方が男性に向かって作品紹介をしているように見えました(おそらくフランス語だと思いますが、さすがに外国語までは聞き取れなかったので)。日本のアニメは海外にも人気が高いということは知っていましたが、実際にそういう光景を見たのは初めてなので、良い場面に出会いました。その方は日本のアニメに詳しいらしく、時折「Yuri on ice」と言っているのが聞き取れました。

それにしても女性向け同人誌って本当に男性しか登場しないのですね(笑)。当たり前のことなのですが、実際に出向いてみて改めてそれを実感しました。やはり見ると聞くとは違いますね。