国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)「その評価、有効?」(院生N)

2019年02月04日

前回、書籍店が消えていくことと本が売れなくなっていることについて書きましたが、今回は本を購入するときに僕が考えていることを書きます。

皆さんは本を(本以外の物でも構いませんが)購入するとき、何を基準にして選びますか?それの値段、自分の好みに合致している、ただ単に欲しかったから……理由は様々だと思いますが、その中の一つにネットのレビューの評価が高かったからというのがあるのではないでしょうか。

確かに評価が高いと「いい商品(内容)」だと思ってしまうでしょう。しかし、極端なことを言うと「面白い」と感じる基準は人によって異なります。自分は面白いと思っていても、別の人が見ると面白くないことだってあるのです。

それに「ベストセラー!」や「○○さんも絶賛!」といううたい文句を見ると、ちょっと疑ってしまいます。そういう売り方をしていると、なんだかその本が面白そうに感じてしまいますが(書店や出版社側も何とかして売り上げを伸ばそうと必死なのはわかりますが)、批判を承知で書くと、ベストセラーであることと本の面白さは必ずしも一致しないと思っています。僕は直感に従って本を購入するように心がけています。この本なんだか気になるから手に取ってみよう、と。その方が周りの評価に左右されずに純粋な目で面白さを批評できると考えています。

レビューを気にしてしまう理由の一つに、「買って損したくないから」ということがあると思います。気持ちはものすごくわかります。僕も何度か、あえてレビューを見ないで本を購入して読んでみて、損した経験はあります。しかし、本を購入しないでそれを悪く言うよりもちゃんと購入して読んだうえで判断するほうがよっぽどいいと考えています。それを繰り返していくうちに、自分にとって面白い作品がどのようなものであるのかがわかっていく気がするのです。

レビューもある程度は参考にしても良いでしょう。しかし、本当にそれが良いか悪いかを決めるのは他人ではなく自分自身であるということを覚えておくべきでしょう。

前回と今回と続けて、忍者とは関係ないことを書いてしまいました。失礼しました。(院生N記)