国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

ブログ

 

(お知らせ)伊賀忍者古文書講座―第4講―

2019年01月30日

国際忍者研究センター准教授の高尾善希です。

1月21日、伊賀忍者古文書講座の第4講に出講しました。この回では、藤堂藩無足人の古文書を読みました。私の先祖、伊勢国安濃郡前田村(三重県津市芸濃町忍田)無足人前田家が津県に提出した「由緒書」です。前田家の先祖助右衛門は、北畠氏の家臣でした。織田氏に敗れて忍田村に土着、そこで「大蛇」を退治する…という話です。「大蛇」というのは前田家に敵対した在地の勢力であったのでしょう。

そして、忍術書「万川集海」の中の、戦国期における伊賀国の様子を記したくだりも読みました。やはり、伊賀国も小さな土豪が戦いあっていたと書かれています。

このように、戦国時代は、大名同士だけではなく、村同士も戦っていたわけです。(高尾記)