国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ)「忍者研究」2号誌リポジトリ公開の前と後(吉丸雄哉)

2020年11月06日

 8月末に「忍者研究」3号誌を発行し、それにともない2号誌をJ-STAGEにリポジトリ公開しました。1号誌の公開月の3月は資料トップページに5151アクセスがあったのですが、8月には551アクセスまで減っていました。2号誌の公開後の9月は2293アクセスまで回復しました。以下、9月のアクセスの話をします。アクセスでいえば、2号誌が公開されても1号誌の長野栄俊「福井藩の忍者に関する基礎的研究」が人気で123アクセスで、2号誌の井上直哉「徳島藩伊賀者の基礎的研究」が95アクセス、クラーノフ「ロマン・キム「ソ連の忍者」」が90アクセス、上田哲也「忍之巻を読み解く」が80アクセスでした。一番人気は「第 2 回国際忍者学会の講演・発表要旨」が136アクセス。「忍者界の動向」は98アクセスでした。「2018 年忍者作品一覧」は46アクセス、書評も42アクセスで、コアファンになるとこのくらいになるといえましょうか。
 国別でいえば、アメリカは3月の1672からだんだん減って、8月は311、9月は300ながら、依然として海外では最多アクセス国です。
 ちなみに日本は3月は1392でアメリカより少なく、8月に至っては180ながらも9月になって519まで回復しています。
 イギリスは3月の114からだんだん減って9月になっても回復せずにわずか5アクセス。ドイツは3月が32で、8月が9ながら9月に25アクセスと回復。これと似た動きがフランスで3月の22から8月は9で、9月は29アクセスです。3月が0、4月が13、5月が5だったロシアも似た感じですが、ロマン・キムが扱われてるせいか9月は18アクセスありました。3月が43、4月が36と多かった南アフリカ共和国は6月以降0です。逆にそれまでまったくアクセスがなかったアイルランドが9月に20アクセスあります。
 中国が3月に95、4月に29、5月以降は一桁だったのが9月で115アクセスまで増加しています。中国では日本の論文は探しにくくなっていると聞いたことがありますが、探して読んでくれるのは嬉しいです。
 理系とはだいぶん事情が違うでしょうが、3月以降の長野栄俊論文が1236アクセス、藤田達生論文が954アクセスなのでそう悪くないでしょう。
 今は論文や学会発表の要旨を和文・英文分けていないですが、別々に登録すれば論文読者の使用言語がわかるかもしれません。海外からの関心が高いのは間違いなく、現在行っている大会の発表要旨や論文要旨の英訳以外になにかよい方法があればいいのですが。(吉丸記)