国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ)デジタルミュージアム 秘蔵の国伊賀(吉丸雄哉)

2021年01月07日

 芭蕉翁記念館や上野図書館などの資料を伊賀市がデジタル化に乗り出していることは2020年7月頃に報道されていた。2021年度からの公開を目指すと言われていたが、すでに一部が公開されている。
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/2421605100
東京で古文書講座をやっていた頃に教材としてつかった芭蕉自筆稿本の「更科紀行」が入っていて感慨深い。これは主催者のFさんが芭蕉翁記念館に使用許可をとったのだが、画像はもらえなかったので『芭蕉全図譜』かなにかに収録されたのをつかった気がする。せっかくだから「更科紀行」を見てもらいたいが( https://trc-adeac.trc.co.jp/Html/ImageView/2421605100/2421605100100010/1-1/ )、まず切れ目がないのに驚く。写真で巻物をとるとどうしてもつぎはぎになるからである。さらに右下に「原文←→翻刻」というスライダーがあるが、これを翻刻に切り替えると翻刻に切り替わるのであるが、途中二重写しになって翻字と原文が重なるようになっており、くずし字の勉強などにもつかえそうだ。
 このブログを見に来るような人にとってはやはり伊賀流忍者博物館の資料の掲載だろう。2021年1月から公開予定とホームページにはあって(2021年1月7日に現在はまだだが)、公開は目前である。ときおり、ホームページをチェックして欲しい。(吉丸記)