国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)忍たまファン第二の聖地になるかも?「ふくやま草戸千軒ミュージアム」①(院生 仙空)

2021年05月13日

 こんにちは、仙空です。
 
 私は忍たま乱太郎のファンですが、忍たまには聖地があるのですよ。それは兵庫県の尼崎市です。忍たまに登場するキャラクターは名字が尼崎の地名、名前は伊賀忍者甲賀忍者からとっている場合が多いのです。なので忍たまファンは尼崎に聖地巡礼に行きます。もちろん私も行きました。

 尼崎の聖地巡礼、最っ高です!至るところに愛するキャラクター達の名字があるんですもん。尼崎市役所も忍たまファンの聖地巡礼には協力的で、尼崎市役所には忍たま乱太郎特設コーナーがあって、そこで秘密任務を課せられたり、イラストを描いて貼ってもらえたり、巡礼マップをもらえたりします。特設コーナーで出席簿に名前等を登録することで、尼崎をPRする任務を担う「影の尼崎観光特使」に認定されちゃうんです。登録後5回訪れる度に「進級」し、計30回訪れると「卒業生」になります。

 尼崎にはキャラクターの名字が入っている神社もいくつかあり、神社でも巡礼マップをもらえたり、忍たまの学年カラーのお守りを買えたり、尼子騒兵衛先生が描かれた巨大絵馬があったり、キャラクターの武器があったりします。キャラクターの名前が入った居酒屋やお豆腐屋さんでは忍たまファンの交流ノートや忍たまグッズが置かれていたりと、もう忍たまファンにとってはとんでもなく楽しい場所なんですよ尼崎は。何回でも訪れたいですね。今年の夏に尼崎で尼子騒兵衛展が開かれるようなので、そのタイミングで行けたら良いなと思っています。コロナよ、おさまれ…!

 尼崎の聖地巡礼については詳しいレポートが沢山ネット上に上がっているので、ご興味ある方は検索してください♪忍たまファンなら是非是非実際に行ってみてください!楽しすぎますから^^
(善法寺で腰を痛め、帰りの新幹線が止まるというアクシデントもありましたが、不運大魔王が力を発揮している!と思って楽しめました笑。※善法寺というキャラクターはとても不運なのです。)

 さて、忍たまの聖地と言えばこの尼崎が超超有名なのですが、ある日twitterで気になる写真が投稿されていたのです。忍たまの世界に出てくるような街並みの写真が…。ここは…どこだ?!(左門じゃないですよ^^※左門は決断力のある方向音痴キャラです。)土井先生ときり丸がお買い物をしていそうな光景が広がっているのです。なんということでしょう…。そんな場所、行きたくて仕方ありません。

 調べてみると、広島県にある「ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)」という場所でした。瀬戸内の歴史をテーマにした通史展示や中世の港町「草戸千軒町遺跡」の発掘調査成果の展示、江戸時代を代表する漢詩人「菅茶山」を中心とした近世文化と歴史の展示をしています。twitterで見かけた忍たまの世界に出てきそうな写真は、13世紀中ごろに成立し、16世紀初めごろに廃絶した集落「草戸千軒」を再現したものだったのです。中世に栄えた草戸千軒の様子を実物大の展示で再現しています。時代は室町時代前半の14世紀、季節は夏、時間はたそがれ時(!※忍たまにはタソガレドキ城、タソガレドキ忍者が登場します。)に設定され、作られています。

 忍たま乱太郎の時代設定は室町後期、室町末期と言われているので、大分忍たまの時代に近いですよね!中世の町並みや暮らしを再現している場所ってなかなかないので、これは行かねば!とtwitterを見てすぐ思いました。町並みの再現は常設展なのですが、「中世ものづくり」の企画展も3か月近くに亘って開かれていました。企画展もとても見たかったのですが、テストやレポート提出等があり、都合がつかず、企画展が終わった数日後に行くことにしました。

 続きはまた次回。
 サラダバー!(院生 仙空記)