国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
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(学生通信)忍たまファン第二の聖地になるかも?「ふくやま草戸千軒ミュージアム」④(院生 仙空)

2021年06月03日

 こんにちは、仙空です。
 忍たまファンに響きそうなふくやま草戸千軒ミュージアムの展示物を今回もご紹介していきます。

 馬の口につける轡(くつわ)、馬櫛(うまぐし)が展示されていました。
 馬と言えば1年は組加藤団蔵です。
 加藤団蔵は馬借の親方を父にもつ、馬術が得意な子です。
(忍術学園では馬術の授業があります。楽しそう!)
 団蔵は会計委員会に所属しているのですが、字が非常に汚く、彼が書いた帳簿の字が汚すぎて計算間違いがおこり、予算会議がもめるといったトラブルが起こることもあります。
 細かいことはきにしない性格で、掃除片付けが苦手で汚部屋のB型です。
 私も馬が好きで、会計に関わっていて、とても字が汚く、掃除片付けが苦手で、細かいことは気にしないB型なので団蔵には親近感を抱きます笑。
 忍たまのキャラクターの中で一番自分に近いキャラクターかもしれません。
 憧れの仙様(立花仙蔵)とは程遠いですね…_| ̄|○

 作品中には団蔵の父親の加藤飛蔵、飛蔵が営む馬借の若い衆、清八も登場するので、馬もちょこちょこ出てきます。
 轡は馬が口にくわえているので、漫画やアニメで全体像が映ることはあまりないですが、アニメ22期28話「飛蔵と団蔵の段」で団蔵が乗っている馬が大きく口をあけているシーンがあります。
 口の中を見ると、はみは中折れしていない、一本の棒状です。
 棒状のはみは舌に対する圧迫が強く、口に等分に圧迫が加わるという特徴があり、若い馬、敏感な馬に使用するようです。
 展示されていた轡のはみは二つに分かれているジョイントはみに見えます。

 展示されている轡と現代のブリティッシュ、和式で使われる轡は大差ないように見えます(ウエスタンは大分形が違います)。
 ブリティッシュの影響を受け、現代の日本の馬の乗り方と室町時代の乗り方は大きく異なると思いますが、轡は室町時代の日本のものがあまり変わらずに残っている(というよりも遠く離れた昔の日本とイギリスが同じような形のものを使っていた)という点は面白いと思いました。
 今度流鏑馬の練習に行ったら、牧場で使っている轡とふくやま草戸千軒ミュージアムの轡とよく見比べてみます♪

 馬櫛については作品中で描かれているか分かりません。
 加藤村の様子を描いている回や山本シナ先生が馬に乗っている回でもしかしたら描かれているかもしれないので、団蔵、飛蔵、清八、山本シナ先生ファンの方は探してみてください笑。

 ちなみに、団蔵、飛蔵、清八が私服の時に袴を履いていないのは、馬に乗って袴が擦り切れてしまわないようにするためのようです。
 衣服が貴重だった時代では仕方ないのでしょうが、素足で馬に乗るなんてすごいですよね。
 私は普段馬に乗るときには乗馬用の厚手の生地のズボンをはきますが、たまに袴でも乗ります。
 袴は薄い生地なので、暫く乗っていると足やお尻が痛くなってしまい、長時間乗るのはしんどいです。
 青あざのでき具合も乗馬用のズボンをはいているときとはえらい違いです。
 めちゃめちゃ痛々しい見た目になります笑。
 落馬してしまったときのことを考えても、馬に乗るときはやはり厚手のズボンに守られていたいと思うので、袴の下に乗馬用ズボンをはくこともあります。
 袴でさえも私からしてみると大変なのに、彼らは素足で乗るなんて…
 きっと痛くなりにくい乗り方を身に付けていたり、幼い頃から訓練することで可能にしているのでしょうね。
 すごいなぁ~私も少しずつ身に付けていきたいです。

 展示物に話を戻します。
 轡、馬櫛に挟まれて牛の鼻輪もありました。
 牛の鼻輪と言えば…しんべヱの牛ですね。
 しんべヱが忍術学園に入学するとき、しんべヱの荷物を運んだあの子です。
 この牛に名前はついていませんし、その後あまり登場しませんが、忍術学園の裏にある牧場で飼われているので安心してください笑。

 今回は動物回でしたね。
 続きはまた次回。
 サラダバー!(院生 仙空記)