国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)聞金について(院生 リトクヨウ)

2021年07月09日

 みんなさん、こんにちは、聞金というのはご存知ですか。最近「忍秘伝」を読んでいますが、すごく気になる道具が出てきました。つまり、些音聞金でした。
「忍秘伝」には「家に忍び込んでも話が聞き取れない時は、これを提げて耳の際に持ってゆけば聞こえる。人がいれば音が響いてこの聞金に声が到達するものである。これは忍者には第一とも言えるほど重宝な忍具である。聞金は真鍮か印子〔中国から輸入された交易用の金」で作る。これによく響いて音が通微する。常に中に入れて置くとよい。大体、壁一重二重を越えて聞こえ、時には五十間六十間も越して響くものである。〕と書かれています。

 早速中国のネットで調べましたが、「聞金」という名詞も出てきました。解釈としては:古代中国の盗聴器で、一端を壁に刺し、金が柔らかいため、砂や土とぎっちり詰まり、それからもう一端に耳を傾いて中での人の話を聞き取れます。また、聞金の材料ですが、線は黄銅で、聞金の本体は金で作られた。結構貴重品に見えますが、本当に役立つと思います。実は、結構昔のことですが、小学校の時に、似ているようなものを作って、実験しましたが、確かにはっきり聞こえて、本当に不思議で、びっくりしました。
 みんなさん、この絵を見て、いかがですか。これは中国のサイトに「聞金」という名詞のところに掲載された絵です。サイトの最後には、こう書いています:聞金の術は忍者によく使われ、相手を探索し、敵を知るための常用手段である。ほんとによく知っていますね。(院生 リトクヨウ記)