国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)キャンプ流忍術修行⑳甲賀流忍者検定(初級)への挑戦 (院生 河村昌樹)

2022年06月29日

 6月19日甲賀市(忍の里プララ)で第14回甲賀流忍者検定が行われました。この検定は初級・中級・上級と3段階あり、初級から順に合格しながら次のステップに進むことが出来ます。
 私は初めてなので初級にチャレンジしました。初級は50問出題され、60点以上が合格です。問題については甲賀に関する問題や忍者や忍術、地理、人物等・・・ 幅広い範囲から出題されています。検定申込時に過去問題付きのテキスト二冊の販売案内がありましたが、これの二冊はとても参考になりました。
 また初級のみ忍者衣装のコスプレ加点(最大5点)と手裏剣打ちの加点(最大5点)があります。 これも甲賀流忍者検定の面白いところだと思います。
 当日の朝は9:00から受付が行われましたが、衣装の更衣があるので皆さん早くから集まっていました。
 検定を受けるまで忍者衣装を着ていれば全員5点と勝手に思っていましたが・・・
 1~5点までの配点基準があったと思います。基準はわかりません。   
 受検者の様々な忍者衣装を見ていると、これからみんなで頑張るぞと云う不思議な一体感を感じました。
 手裏剣打ちについては練習を1回した後に、本番3回の合計点が得点となります。
 残念ながら3点でしたが、手裏剣打ちはとても楽しめました。
 初級の検定は以上で終了でした。その後は楽しみにしていた、三重大学山田教授と国際日本文化研究センター磯田教授の特別対談「甲賀と伊賀の忍者学」がありました。
 忍者研究をされている二大レジェンドの歴史的初対談を会場で直に聴くことが出来てとても良かったです。先生方の話術に引き込まれ、気がつくと90分間が過ぎました。また対談冒頭に、三重大学大学院を卒業された福島さんが発見された「軍法間林清陽巻中」についても教えていただきました。福島さんとはこの日初めて直接お会いましたが、素晴らしい発見をされた裏に、お人柄による地元との信頼関係の構築や日々の努力の成果であると思います。
 特別対談の後、初級・中級の検定結果発表がありました。スクリーンに自分の名前が出た瞬間はとても嬉しく思いました。
 コロナ禍において、万全の安全対策や心の通った暖かなおもてなしをしていただいた事務局の皆さま、関係者の皆さまに心から感謝申しあげます。
 来年は中級にチャレンジしたいと思います。(院生 河村記)