国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(エッセイ)川上仁一『忍者の掟』の忍術書 (吉丸雄哉)

2022年07月25日

 川上仁一先生の『忍者の掟』(角川選書、2016)は、忍者忍術について川上先生の金言に満ちているのはもとより、従来知られていなかったものを含む忍術書の紹介が多々含まれる良著である。
 三重大学人文社会科学研究科大学院の忍者忍術学コースの私の授業では、忍者忍術に関する解説書や忍術書について、参加者全員でレジュメを作ってそれを発表する形式の輪読を行っている。
 2年前に『忍者の掟』を対象にしたことがあり、『忍者の掟』に索引がないのもあって、掲出された書物の一覧をざっと作った。が、作ったことすら忘れていた。今回、『間林精要』に関係して、世間の人の何かの役に立つかとここに記しておく。()内はページ数を指す。

『万川集海』、『正忍記』、『武具用法図説』(32)、『甲賀奥義之伝』(35)、『甲賀忍之伝未来記』(44)、甲賀流『加條之巻』伊賀流『伊賀伝目』(58)、村雲流忍術『村雲流奥忍之巻』(66)、『伴党窃盗道具之巻』(77)、『伊賀者火術秘書』(87)、『伊賀流間法帯礎』(88)、『伊賀甲賀兵家秘具』(93)、『諸事法術之巻』(97)、『間林精要』(99)、『甲賀忍之伝加條之巻』(113)、竹之下平学頼英『伊賀忍之伝目』(114)、『伊賀問答忍術賀士誠』(114、120)、『武門必要兵家枢機神秘忍術』(115、145)『甲賀流忍術秘書』(115)、『忍術秘書應義伝』(120)、『甲賀伴党軍用之巻』(125)、『花木堂中都寺由来』(128)、『望月駒井氏系図』(132)、『義経流陰忍伝』(133)、『村雲流縁起』(138)

(吉丸記)