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(学生通信)『忍者と玉秀斎 その12』(院生 四代目・玉田玉秀斎)
2022年12月27日
三重大学大学院の募集要項を貰う為に、電話をすると、
「えっ、これから募集要項を送ってくれ?って間に合いますか?来週が必着ですけど…」
「たまたまの奇跡にかけています」
と心の中では言ったが、表向きは冷静に
「間に合います」
と元気に答えた。
そう、忍びは常に冷静でなければならない。
募集要項はこれで揃う。
後は大学の成績証明書と卒業証明書だ。
これから受験を考えている方。ここ物凄く重要です。
『成績証明書と卒業証明書は申請してから1週間かかります。』
そんな事も知らなかった僕は、
「すぐに欲しいんですけど!」
と気楽に母校に電話をしたら、「無理です」と言われてしまった。
顔面蒼白。
「あのう、実は…」
とこれまでの経緯をお伝えすると、
「担当者の忙しさにもよるので、申請書類出すだけ出してみて下さい。もしかしたら間に合う可能性も無きにしも非ずです」
というフワッとした返事に願いを込め、『たまたまの奇跡』に頼る事にした。
結果から言うと、担当者の方、ちょうどたまたま時間があったらしく、すぐに手続きをして下さり、あっさり翌日には手に入れることができました。
本当に、本当に、本当にありがとうございます。
書類を渡されるときも
「たまたま仕事が空いていてよかったですね」
と笑顔で渡して下さった。
今は母校の名前が変わったので、これが僕が頼む最後の仕事でした。
本当にお世話になりました。
こうして書類は全て揃い研究計画書を書くことになる。
思いのたけをぶつけた研究計画書。
ここまで多くの方の物語がその上には載っている。
書き終わったときには1つの仕事を精一杯やりきった充足感が感じられた。
あとは一か月後の入学試験の日まで忍者の勉強をすることになる。
「えっ、ちょっと待て。忍者の勉強ってどうするの?」
そう、忍者を研究するために大学院に入るのだから、入試もまた忍者なのだ。
あなたは忍者の勉強をした事があるだろうか?
僕はその時まで、一度も忍者の勉強をしたことはなかった。(院生 四代目・玉田玉秀斎記)