国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(学生通信)現在私が関心を持っていること(院生 ペトロフ・キリル)

2023年04月28日

 高校生の時代、アニメ、日本史と武士道についての本をきっかけに、日本文化に興味を持って、殊に武士、武士道、武道及び日本宗教に深い関心を持ちました。その時以降、中世・近世日本の武士の考え方と道徳、武士の甲冑と武器とそれらの形態と活用についての本を読んだり、ドキュメンタリー映画を観たりしています。それに加えて、武士はヨーロッパの騎士のような存在だと思って、騎士との共通点と相違点を比較するのが興味深いです。        
 日本の武道と言えば、中世・近世時代の武士に残されたいわゆる古武道・武術、そして、現代武道という2種がありますが、両方とも剣や槍や弓矢などを利用して戦いのための訓練だけではなくて、精神・道徳も重要にしています。肉体的に練習しつつ、精神的な力も築くというのは武道の目標です。ですから、武道の練習は健康的にも、精神的にも良いですが、その上、近代以前の時代と直接につながっている伝統なので、長年稽古すれば、武士の世界観への扉にもなれると思います。そのような点で武道が興味深いので、私は居合道、剣術、槍術、そして弓道、多くの武道を稽古しています。
 日本宗教も魅力的だと思って、観光客として神社とお寺参りをするだけではなくて、座禅会にも参加しています。2016~2017年東海大学に留学していた時、初めて臨済宗の寺院で座禅を僧侶方に教えてもらって、今度の留学も始めて以降、一週間に一回津市にある四天王寺という曹洞宗の寺院での座禅会にも一般市民と一緒に積極的に参加しています。日本の仏教がどのように武士道の思想に影響を与えたのかということにも興味があります。さらに、機会があれば、いつか修験道の修行も体験してみたいと思います。
 少し幅広くて多くの関心を持っているため、武士の思想や様々な武道や日本宗教など、全てを底まで完全に理解することには、一生をかけて時間が十分に足りるわけがないと思います。それが心配ですが、やる気でもってこれからも少しずつ勉強し続けたいと思います。(院生 ペトロフ記)