国際忍者研究センター

三重大学では、伊賀地域の発展のために、
忍者の歴史や文化を研究し、その成果を発信しています。

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(教職員紹介)三重大学国際忍者研究センター研究員クバーソフ・フョードル

2018年05月24日

こんにちは。伊賀市にある三重大学国際忍者研究センターの研究員のクバーソフ・フョードルです。

ロシアの西側にあるサンクト・ペテルブルグ市出身で、生まれは1986年です。

過去、2回も三重大学に留学したことがありますが、2回目の留学が決まった頃、ちょうど三重大学の中の忍術研究が始まり、あたかも忘れかけた子供の夢が自分を呼んでいるような気がしてなりませんでした。

自分の幼いころはちょうどソ連崩壊の時期に当たり、それに伴って欧米の大衆文化がロシアになだれ込んで、その一環としてハリウッド映画や香港映画の影響で忍者ブームが起こったのです。自分の忍者に対する憧れが少年時代の夢から始まったわけです。青年の頃、忍者についての俗書を読んで明け暮れていたのです。中には伊賀・甲賀の忍者博物館やそこらに保管されている未解読の忍術書の話を見た時、将来は必ず忍術を身に着けて失われた知識が書かれている忍術書を垣間見てそれらの謎を解く夢物語を頭の中に立てていた覚えが今でも記憶に生き生きと残っています。大人になってまさかこういう形で伊賀で忍者研究を仕事にできるとは、その時に思いにもよりませんでした。

今回も忍者研究センターに着任できたので、幼い頃の気分を忘れずに夢を生かしている心構えでやって行きたいと思います。(フョードル記)